【独自レポート】PMGA SUMMIT about PHASE-3 — 大森元貴さんが語った現在地と2029年までのストーリーライン

IMG 9445

注記: 本イベントは2026年4月5日に開催されたMrs. GREEN APPLEオフィシャルファンクラブ「Ringo Jam」会員限定イベントです。イベントの最後にて、同日21時のプレスリリース公開後に感想等の発信が許可される旨のアナウンスがありました。本記事はその指針に基づき、公式発表後に公開しています。

本記事について: 会場内での録音・録画・撮影・メモは一切禁止されていました。本記事は、参加した筆者の断片的な記憶をもとに、公式プレスリリースの情報を確認した上で、AIを活用して記事として再構成したものです。そのため、発言の細かなニュアンスや表現は実際とは異なる場合があります。正確な情報については公式発表をご確認ください。


IMG 6089
目次

はじめに

2026年4月5日、都内の「TIAT SKY HALL」にて、Mrs. GREEN APPLEのファンクラブ「Ringo Jam」会員限定の特別イベント「PMGA SUMMIT about PHASE-3」が開催されました。

抽選で選ばれた約120名のファンが参加したこのイベント。PMGAの創案者であり、Mrs. GREEN APPLEのフロントマン・プロデューサーでもある大森元貴さんが、Phase 1からPhase 3までの歩みを振り返り、さらに2029年までの壮大なストーリーラインを発表するという内容でした。

本記事では、たまたま抽選に当選し参加することができた筆者が、当日の内容をレポートします。


イベントの構成

会場のTIAT SKY HALLでは、受付で本人確認の後、スタッフから紙のリストバンドを腕に付けてもらい、裏向きに置かれた座席番号の札を一枚引いて入場。座席はランダムでの割り当てで、客席は7席×2ブロック、11列で配置され、中央に通路。正面には大きなスクリーンがあり、その下にステージが設けられていました。ステージ上には緑色のソファーが2脚置かれ、向かって左に高田さん、右に大森さんが座り、傍らにはサイドテーブルと水。大森さんは普段着にメガネという自然体のスタイルで登場し、リラックスした雰囲気で話してくれました。

イベントは約1時間40分、大きく2つのパートに分かれていました。

**前半(約75分)**は、GQ JAPANの高田景太さんがインタビュアーを務め、大森さんとの対談形式で進行。Phase 1から3までの振り返り、メンバーの話、音楽業界の変化、そしてMGAプロジェクトのチーム体制まで、踏み込んだ内容が語られました。

**後半(約20分)**は、高田さんが退場し、大森さんが一人でステージのセンターに立ち、ファンクラブ限定ツアーの詳細と、2029年までのライブ・ストーリーラインを発表。会場は大きな歓声と驚きに包まれました。


近況 — 楽曲制作とメンバーの準備

トークはまず近況の話から始まりました。

大森さんは現在、楽曲制作に集中しており、何曲かはすでにレコーディングまで完了しているとのこと。下半期に予定されているフルアルバムに向けて、着実に制作が進んでいることが伝わってきました。

興味深かったのは、この制作期間中のメンバーの過ごし方について。大森さんが制作に没頭している2月の間、若井さんと藤澤さん、そしてサポートメンバーも含めて、大森さんからどんなジャンルの曲が来ても対応できるように、様々なジャンルの練習を重ねていたそうです。

大森さんが「何を作るかわからない」からこそ、受け手側が「何が来ても対応できる」状態を作っておく。この関係性は、大森さんのクリエイティブの自由度を最大限に担保するための、チーム全体の信頼と準備の賜物だと感じました。


Phase 1を振り返る — 「教習所の中で運転していた」

大森さんはPhase 1の時期を、自動車の運転に例えて語りました。

「教習所の中で運転しているような感覚だった」と。

大森さんの中には常にモヤモヤがあったといいます。自分のクリエイティブなビジョンを周囲に話しても「ぽかーん」とされることが多く、できることの限界を感じていた。デビュー曲「StaRt」を出した時点で、ギターロックからポップスへと大きく舵を切っていたこともあり、周囲の驚きと理解のギャップは常につきまとっていたようです。

大森さんが「やりたい」と言い出すことは、当時のバンドシーンでは前例のないことばかりでした。メンバーカラーを設定するということ。当時はアイドルがやっていたようなことをバンドでやるという発想で、周囲には戸惑いもあったようです。そしてバンドとしてファンクラブを立ち上げたこと。当時はバンドがファンクラブを持つこと自体が珍しく、周囲には「本当にやるの?」という空気もあったようです。しかし大森さんは、こうした「バンドの常識」にとらわれない施策を次々と打ち出していきました。

そのモヤモヤがあったからこそ、ここで一度区切りをつけた方がいいと考え、Phase 1を終了する決断をしたとのこと。最後のライブは2月で、アルバム「5」の発売が7月。アルバムのインタビューはすべて1〜2月のうちに撮り終え、3月以降は実質的な休止に入ったという、その決断の早さもまた印象的でした。

そして、バンドの歴史を「フェーズ」で区切るという発想。アニメやドラマではシーズン制は当たり前ですが、バンドでこれをやったのはMrs. GREEN APPLEが初めてです。大森さんによると、この構造はバンドを結成した頃からなんとなく頭の中にあったそうで、「フェーズで区切る方が山を何回も作れる。ずっと盛り上がり続けられる」と、その設計思想を語りました。これはまさに、アーティストでありながらプロジェクトの設計者でもある大森さんならではの発想です。


Phase 2を振り返る — 「フューチャーブック」という設計図

Phase 2について、大森さんは非常に興味深い存在を明かしました。それが「フューチャーブック」です。

メンバーやMGAのチームで共有している、いわば「未来の設計図」のようなもの。そこにはやりたいこと、目指す方向性、ファッションの方針まで、様々なことが書き込まれているといいます。

Phase 2は、このフューチャーブックになぞって、ある程度の設計の中で進められていました。紅白歌合戦については「紅白まで行けるとは思っていなかった」と語り、Phase 2全体の成果について「できすぎた」という表現を使っていました。設計通りであり、かつ想定を大きく超えていた。この言葉からは、緻密な計画を立てながらも、その計画を超える結果を生み出したチーム全体への信頼と誇りが感じられました。


Phase 3 — 「ミセスの現在地を大切にする」

Phase 3については、最近の様々なインタビューでも語られている通り、「ミセスの現在地を大切にする期間」という方針が改めて語られました。

Phase 2のように明確な目的地を設定するのではなく、今この瞬間を大事にしながら進んでいく。雑誌「音楽と人」のインタビューでは「道草を大事にしたい」「直感で寄り道してもいい」とも語っていた大森さん。SUMMITでもその方針は一貫していました。

一方で、メンバーの活動についても触れていました。大森さんは、藤澤涼架さん(りょうちゃん)の俳優活動に関して、印象深いエピソードを語りました。FCツアー「The White Lounge」で藤澤さんが見せた演技のシーンを切り出して、プロデューサーのもとへ持ち込んだとのこと。映像の準備や事務作業も含めて、大森さん自身がプロデューサーと一緒になって手を動かした結果、藤澤さんの映像出演につながったと語っていました。これこそがMGAプロジェクトとしてやっていることの分かりやすい例だ、と大森さんは説明していました。

また、若井滉斗さん(ひろぱ)のテレビ番組への出演についても触れていました。Phase 3はバンド全体としての活動だけでなく、メンバーそれぞれの個性が花開く時期でもあるようです。

ロサンゼルスにグラミー賞を見に行った際の話の中で、若井滉斗さん(ひろぱ)の英語力についても触れていました。現地では通訳がいらないくらい英語がペラペラだったそうで、大森さん自身もすごいと称えていました。

若井さんは韓国語の先生に韓国語で英語を教わっているとのこと。語学の学び方もユニークですが、メンバーそれぞれがバンド活動以外のスキルも着実に磨いていることが伝わるエピソードでした。


音楽業界の変化 — チーム型アーティストの時代

大森さんは音楽業界全体の変化についても語りました。

Mrs. GREEN APPLEが当初、メンバーカラーを設定したり、派手な演出を取り入れたりしていた頃、男性グループでそういったギラギラした見せ方をしているのはミセスだけだったと振り返ります。その状況は2〜3年前まで続いていたそうですが、最近になって変わってきたと感じていると語りました。

特に名前を挙げていたのがM!LKで、ジャンルは違うけれど、すごく頑張っていると称えていました。大森さんは、M!LKを見ていると「モーニング娘。が出てきた時のワクワク感に似ている」と表現し、衣装もキラキラしていていいよね、と好意的に語っていました。チームでプロジェクトとして活動するアーティストが出てきていることに、業界全体の変化を実感しているようでした。

そして今後について、「個人がSNSやTikTokで発信する時代から、チームでプロジェクトとして何かを作り上げるアーティストがどんどん出てくるのではないか」という見解を示しました。

もう一つ話題に上がったのが、「Behind the Scenes」(メイキング映像)の話です。Mrs. GREEN APPLEは約5年前からメイキング映像をYouTubeで公開しています。最近になって他のアーティストでも同様の取り組みが増えてきたと大森さんは語っていました。以前は「メイキング」と呼ばれていたものが、今では「Behind the Scenes」という呼び方に変わってきているという変化にも触れていました。

従来、メイキング映像はDVDの特典やCDの付録としてつけるものでした。しかし大森さんは「これは多くの人に見てもらいたい」として、YouTubeでの無料公開を提案。スタッフからは様々な懸念の声もあったそうですが、「ファンに喜んでもらおう、いろんな人に喜んでもらおう」と実現させたといいます。

ただし、リスクも承知の上だと語っていました。ビハインド映像を出すと、一瞬の場面だけを切り取られて「この人はこういう人だ」と判断されてしまうことがある。それでも、ファンに見てもらいたいという想いがリスクを上回る。その覚悟を持ってYouTubeに出しているということでした。


MGAプロジェクトのチーム体制 — 大森元貴の「社長業」

今回のSUMMITで特に印象的だったのは、MGAプロジェクトのチーム運営について踏み込んだ話が聞けたことです。

大森さんは、クリエイティブの方向性を決め、細かい部分にもしっかり口を出す一方で、大きな方針はチームが動かしているという体制を明かしました。まさに「アーティスト」と「経営者」の二つの顔を持つ存在です。

具体的なエピソードとして、SNSの投稿についても全部は見ないものの、「最初の2行で何を言うか」というレベルでは確認しているとのこと。ファンが最初に目にする部分の印象をコントロールしているわけで、これはブランディングの観点から非常に重要な判断です。

さらに驚いたのは、大森さん自身がMGAプロジェクトの「どの部署で何をやっているか」を把握しているという話。組織全体を俯瞰しながら、必要なところにクリエイティブの判断を下していく。これはもはやバンドのフロントマンというよりも、プロジェクト全体を統括するCEOの動き方です。

また、チームは転売チケットの入手や不正入場を試みる人の動向もしっかり把握しているということに言及がありました。大森さんは「うちのスタッフはしっかり把握できている」と明言しており、こうした行為に対してチームとして目を光らせていることが伝わるエピソードでした。ファンを守るという観点からの取り組みが、組織として確実に機能しています。

印象的だったのは、今年の1〜2月にMGAのスタッフ全員でロサンゼルスにグラミー賞を見に行ったという話。ただ音楽を見るだけでなく、大森さんは会場の建築にも目を向けていたそうです。世界最高峰の音楽の祭典を、チーム全員で体感する。これは視察であると同時に、プロジェクト全体の視座を引き上げるためのチームビルディングでもあったのだと感じます。


チケット問題の真実 — 「桁のゼロが一つ違う」

ファンなら誰もが頭を悩ませるチケット問題についても、率直な話がありました。

大森さんは、チケットの応募数について「みんなが想像している桁のゼロが一つ違う」と明かしました。つまり、ファンが「数十万人が応募しているのかな」と思っているところに、実際にはさらに一桁多い規模の応募が来ているということです。

この規模になると、単純に公演数を増やせばみんなが来られるという問題ではなくなっている。それが現在の状況だと説明していました。

その上で、ライブに来られないファンにも触れる機会を作っていくことが大事だと考えており、テレビ出演やMV配信、映画館でのライブフィルム上映など、多角的にファンとの接点を増やしていく方針を示していました。


ライトスティックの進化と新グッズの構想

グッズについても興味深い話がありました。

Mrs. GREEN APPLEのライトスティックは演出と連動する仕組みが搭載されています。当時は座席のQRコードを読み取って自分で設定しなければ光らせられなかったものを、自動で演出と連動させるシステムを実現しているのですが、大森さんは「その凄さにみんな気づいてくれていない」と語りました。この演出連動システムはOTさんが海外から持ってきた技術だそうです。

さらに今後のグッズ展開として、ライトスティック以外にも色々なものを出していきたいと語りました。プレスリリースでも「MGA Official Light Stickを大幅アップデートし、音楽ライブという概念を拡張」すると発表されており、手に持つタイプに限らず、以下のような多様なアイテムに進化させる予定とのことです。

  • 子供にはライトスティックは重い → より軽くて持ちやすいものを
  • ライブではやっぱり拳を上げたい → 手が自由になるグッズ
  • 首から下げられるもの → ペンダント型など

次の世代のファンに向けたグッズ開発まで見据えている点は、改めてプロジェクト全体を見渡す視野の広さを感じさせました。

IMG 6093
プレスリリースより

SNSとファンへのメッセージ — 「自分が楽しいと思うことをやればいい」

イベントの中で、大森さんはSNSについてもかなり率直に語りました。

まず、大森さん自身がSNSを見ていることは明言していました。その上で、「言い争いをしているのは見たくないし、やめてほしい」というようなことも言っていました。立場上、自ら細かくは言うのも違うと言うことと、本来は「良識の範囲内で」と言う言葉を汲み取って、各自で考えて行動して欲しいと言うような発言もありました。

興味深かったのは、ファンクラブ会員のうちSNSをやっているのは10〜20%程度だと認識をしていること。つまり、Xやインスタグラムで日常的に発信しているファンは全体の一部であり、残りの80〜90%は「声には出さないけれど、確かにそこにいるファン」だということです。大森さんはその「声なき大多数」も含めて、すべてのファンを意識していると語りました。

そしてファンに向けたメッセージとしては、ファン一人一人が自分がいいと思うことをやっていれば良い、ライブに来てくれた人全員に楽しんでほしい、といった趣旨のことを伝えていました。

SNS上での比較や論争に心を消耗しているファンにとって、このメッセージは大きな救いになるのではないでしょうか。横を見なくていい、という考え方は、ファン一人一人を個として尊重する姿勢の表れだと感じました。


大衆音楽としてのミセス — 「聴いてくれる人がいて成り立っている」


大森さんは、ミセスの音楽の立ち位置についても語っていました。自分たちがやっているのは大衆音楽であり、聴いてくれる人やジャムズがいて初めて成り立っている、聴く人がいなければ音楽を作っている意味がない、という趣旨のことを話していました。
もちろん自分のために作る曲もあるけれど、だからこそやっぱりみんなにいっぱい聴いてほしい、と。
トップアーティストとしての自覚と、ファンへの感謝が同居した言葉だと感じました。

ライブ発表 — 2029年までのストーリーライン

後半パートでは、高田さんが退場し、大森さんが一人でステージのセンターに立ちました。ここからの発表は、会場を震わせるものでした。

FC限定ツアー「SHADOWS」

2026年秋に、ファンクラブ限定ツアー「Mrs. GREEN APPLE Ringo Jam Tour “SHADOWS”」の開催が発表されました。全国13箇所を巡る計28公演のアリーナツアーです。詳細は後日オフィシャルサイトにて発表予定とのことです。

ライブ・ストーリーライン(2027〜2029年)

さらに驚きだったのが、2029年までのライブ・ストーリーラインの発表です。

  • 2027年: 「Mrs. GREEN APPLE on Harmony 2」開催。前回のHarmonyよりも公演数を大幅に増やす想定
  • 2027年: 衣装展「COSTUME EXHIBITION」開催(「Mrs. GREEN APPLE WONDA MUSEUM」の系列として、ライブ衣装を展示)
  • 2028年: 「BABEL no TOH」に続くストーリーラインの最新作「ELYSIUM」開催
  • 2029年: 「The White Lounge 2」(仮称)開催

Phase 3は「ミセスの現在地を大切にする」と語っていた大森さんが、3年分のストーリーラインを提示する。一見矛盾しているようですが、これは「フレームだけは示すが、中身は自由に」という、Phase 3ならではのアプローチなのかもしれません。

発表時の会場は大盛り上がり。2029年までの未来が示されたことで、ファンにとっては「この先もずっとMrs. GREEN APPLEと一緒に歩んでいける」という安心感と興奮が同時に押し寄せる瞬間でした。

IMG 6091
IMG 6090

感想 — 「株主総会みたいだよね」と笑った大森元貴さん

約120人という小さな会場で、大森さんの言葉を直接聞いて改めて感じたのは、この人はアーティストであると同時に、巨大なプロジェクトの設計者であるということです。

大森さん自身が、今日この場には「MGAの人間として来ている」と語っていました。そして2029年までのストーリーラインを発表した後、自ら「株主総会みたいだよね」と笑っていたのが印象的でした。まさにその通りで、後半の発表パートは事業計画の発表そのものでした。

今日のSUMMITで見えた大森元貴は、アーティストというよりもCEO、プロジェクトマネージャーとしての顔でした。Phase 1の「教習所」時代からPhase 2の「フューチャーブック」による設計、そしてPhase 3の「現在地を大切にする」という方針転換。すべてが意図的であり、すべてに理由がある。

チームが投稿するSNSの最初の2,3行を確認し、組織の各部署の動きを把握し、グラミー賞をチーム全員で視察し、転売や不正入場にも目を光らせる。それでいて、Phase 2の最後の数十分で自ら作り上げたものを「愛すべき茶番」と歌ってみせる。(音楽と人のインタビュー記事での発言。)この振れ幅こそが、大森元貴という存在の魅力であり、Mrs. GREEN APPLEが唯一無二である理由なのだと思います。

そして2029年までのストーリーラインが示されたことで、ジャムズにとっての「地図」ができました。目的地は決まっていなくても、この先の道筋は見えている。大森さんとMrs. GREEN APPLEの物語は、まだまだ続きます。


公式情報: https://mrsgreenapple.com/news/detail/22440

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次